室長 ご挨拶


プロジェクト統括責任者 エレメント・イノベーション推進室長
群馬大学大学院理工学府 篠塚和夫

 本事業は平成23年度文部科学省特別経費(プロジェクト分)として、「大学の特性を生かした多様な学術研究機能の充実」の区分で採択をうけたプロジェクトであり、基本的に群馬大学工学研究科が中核となって、今後5年間に亘り学際的研究活動を実施していくこととなったものです。エレメントとは本来「元素」と言う自然科学的な意味と、「要素」と言う人文科学的意味を持つ言葉ですが、本プロジェクトでは特に「炭素」と「ケイ素」と言う2大元素に着目し、これらの元素特性を明らかにしつつ、さらにこれを最大限に発展させ(高度化)、同時にこれらを基本要素として組み合わせて(複合化・集合化)イノベーションに繋げることを目標に掲げています。

 群馬大学工学研究科では炭素並びにケイ素に関する50年以上に及ぶ先導的な研究の歴史を有しています。さらに、平成17年〜19年度には文部科学省特別教育研究経費・連携融合事業を実施し、平成20年には「ケイ素科学国際教育研究センター」が、また平成21年には「カーボン材料創成研究会」がそれぞれ設置されました。今回のプロジェクトでは先人達の成果を踏まえ、「センター」や「研究会」に集う研究者を中心として、さらに機械、電気電子、医学分野までも含めた幅広い学術分野から多くの教員達が結集し、群大において炭素・ケイ素を基軸とした新たな元素研究を花開かせようと考えています。

 今回のプロジェクトでは「炭素」と「ケイ素」と言う2大元素の元素特性を明らかにしつつ、さらにこれを最大限に発展させていく、言わば学術的な基礎研究を進展させるだけでなく、その成果をステークホルダーである国民へと還元していくための、イノベーション創出に繋がる応用研究の進展も意図してます。そのために「エネルギー・環境」「医療」「光・情報通信」の3つを主要な研究プロジェクト領域とし、さらにそれぞれの領域での研究及び開発目標を掲げました。


 それぞれのプロジェクト目標の達成には、従来からの化学や電気電子工学、機械工学、材料工学と言った個別の学問分野の研究者が個別に研究を進めるだけでは不十分であり、今回幅広い分野の研究者が結集した分野融合型研究として組織した意味もそこにあります。さらに今回のプロジェクトに対して、多くの群馬大学の学生達が研究活動に参加していくことで、広い視野と知識、問題解決能を持ち、社会の発展に寄与していける有為な人材として育っていけるよう運営していくことも大事な柱となっております。我々は今後全力を挙げてこのような目標達成に向けた活動を展開していきますので、皆様におかれましても今後とも様々なアドバイス、具体的な共同研究のご提案など、是非宜しくお願いいたします。

   エレメント・イノベーション推進室員名簿